美と歴史に出会う旅
3月下旬、憧れのイタリアへ行ってまいりました。フィンエアーを利用して関西空港からヘルシンキへ約14時間のフライトで乗り継ぎ、ヘルシンキからミラノへ3時間。入国審査後に、ミラノ市内へ到着しました。
洗練と美が交差する街「ミラノ」
ミラノの中心部に位置するスカラ広場は、歴史と文化が凝縮された場所。観光地としての魅力はもちろん、芸術・金融・歴史が交差する「ミラノらしさ」を象徴しています。広場の中央には、レオナルド・ダ・ヴィンチの像が静かに佇み、その存在がこの街の奥深さを物語っていました。



ガッレリア(Galleria)
スフヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアは、ミラノのアーケードです。東京の「武蔵小山商店街パルム」に似てると報道されたことがありましたが、スケールの違いに驚愕でした。



幸運を呼ぶ「回転スポット」
ガッレリアの床には、トリノの紋章である「牛」のモザイクが埋め込まれており、その股間部分にかかとを置いて、その場でくるりと一回転(または三回)すると、幸運が訪れると言われています。多くの観光客が毎日、分刻みで回転しているので、床が牛の部分だけがすり減り、凹んでいるのが印象的でした。
水に抱かれた幻想都市「ヴェネチア」



イタリア北東部に位置するヴェネチアは、運河が張り巡らされた「水の都」。車はほとんど入ることができず、移動手段は徒歩かボートのみ。街そのものがまるで映画のセットのように美しく、非日常の空気に包まれています。ゴンドラに乗って、不思議な世界をゆったりと遊覧。サン・マルコ寺院やサン・マルコ広場、ドゥカーレ宮殿など、どこを切り取っても本当に美しい景色が広がっていました。
なぜ水の上に街があるの?
5世紀頃、イタリア本土はゲルマン民族などの侵入で混乱しており、外敵から逃れるために、この場所が選ばれました。水の上に無数の木の杭(くい)が、地中の固い層まで打ち込み、 その上に石や建物が建てられています。逃げるために作った街が、世界一美しい都市になったのです。
ルネサンスが息づく街「フィレンツェ」



フィレンツェは、ルネサンス発祥の地として知られる、芸術と歴史が息づく街。街そのものが美術館のように美しく、歩くだけで数々の名作と出会えました。時を超えて受け継がれてきた“本物の美”が、日常の風景に溶け込んでいます。
ピサの斜塔



ピサの奇跡の広場では、傾いた塔(ピサの斜塔)と白亜の建築群が織りなす美しさに圧倒されました。塔は一目でわかるほど大きく傾いており、その不思議なバランスに思わず目を奪われます。地盤の影響で生まれた傾きでありながら、長い年月を経てもなお崩れることなく立ち続けている姿には、どこか奇跡のような力強さを感じました。整然と並ぶ大聖堂や洗礼堂との対比も印象的で、まさに唯一無二の景観が広がっていました。
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会



外観の華やかさとは対照的に、内部は落ち着いた空気に包まれ、静かに祈りの時間が流れているような空間です。祭壇の奥に広がる金色のモザイクにはキリストが描かれ、その圧倒的な存在感が、訪れる人の視線と心を自然と引き寄せます。周囲には数々の宗教画が配され、ひとつひとつが物語を語りかけてくるような深みを感じました。
白と黒の縞模様の柱やアーチは、この地域特有の建築様式で、空間全体にリズムと品格を与えています。教会独特の冷んやりした空気感は、時間の流れがゆっくりとほどけていくような感覚でした。
ウフィツィ美術館



フィレンツェのウフィツィ美術館には、誰もが一度は目にしたことのある名画の数々が並び、見応えは圧巻。もっとじっくり鑑賞したい作品が数多くありましたが時間が足らず、恐らく一日中いても飽きることのない、まさに壮大な空間でした。



花の大聖堂やシニョーリ広場、ヴェッキオ宮殿といった歴史ある街並みは、どこを切り取っても芸術そのもので、歩くたびに新たな美しさに出会えます。歴史と文化が自然に溶け込み、日常の中に「本物の美」が息づいていることを実感できる場所でした。
丘の上に佇む古都「オルビエート」
イタリア中部ウンブリア州にあるオルビエートは、断崖絶壁の上に築かれた、美しい中世の街。火山岩の台地の上に広がるその姿は、遠くから見るだけでも圧巻で、まるで“要塞都市”のような迫力がありました。



オルビエート大聖堂
まず圧倒されるのは、その正面ファサード。白い石の上に、金色に輝くモザイクや繊細な彫刻が幾重にも重なり、光を受けてきらめく様子は、まるで建物そのものが芸術作品のよう。重厚な街並みの中にあって、ここだけが別格の華やかさを放っています。



永遠の都 ローマで巡る名所
最終日に訪れたローマは、歩くだけで歴史に触れられる「永遠の都」。街の至るところに、古代から続く物語がそのまま残されています。
世界最小の国、バチカン市国
ローマの中にありながら、まったく別の国として存在しているのが「バチカン市国」です。面積はわずか約0.44㎢、人口も1,000人に満たない、世界で最も小さな国家ですが、その影響力は計り知れません。バチカン市国は「税金がない国」と言われることがありますが、一般的な国家のように、国民から広く税金を集めて運営しているわけではない、というのが実情です。
そもそも人口が非常に少なく、多くは聖職者や関係者で構成されているため、通常の税制度そのものが大きな役割を持っていません。バチカン市国は世界中のカトリック信者からの寄付や、美術館の入場料、切手やコインなどの販売収入によって成り立っています。
サン・ピエトロ大聖堂



バチカン市国にあるサン・ピエトロ大聖堂は、カトリックの総本山であり、世界中から巡礼者と観光客が訪れる特別な場所です。入口には長い行列ができていて、入館まで1時間以上かかりましたが、その先に広がる光景は、待つ価値を十分に感じさせてくれました。
一歩足を踏み入れると、まず圧倒されるのは空間のスケール。高くそびえるドームは「ミケランジェロ」によって設計され、天へと吸い込まれるような迫力があります。内部は大理石や金の装飾に彩られ、光が差し込むたびに荘厳さと神聖さが際立ちます。
トレビの泉


ローマを代表する美しい噴水。後ろ向きにコインを投げ入れると「再びローマに戻ってこられる」と言われており、多くの観光客で賑わっています。水の流れと彫刻が一体となったその姿は、まさに芸術作品です。わたしはたまたまユーロのコインを持ってなくて、日本の小銭を投げてきちゃいました😅。。
真実の口


かの有名な「真実の口」。国内には、オマージュ的な建造物もいくつかあります。30分ほど並んでやっと到着。観光客が列を作り、いざ自分の番になると「本当に大丈夫?」「噛みつかれない?」と少しだけ緊張してしまいました。
ローマの休日

オードリー・ヘプバーン主演の名作映画『ローマの休日』は、私の大好きな作品のひとつです。作中では主人公の二人がこの「真実の口」を訪れ、手を差し入れる印象的なシーンが描かれています。このワンシーンによって「真実の口」は一躍、世界的な観光名所となりました。何度も観ている作品ですが、実際にその場所を訪れたことで、あらためてもう一度観たいと思いました。
ローマ。積み重なる時間の中へ



古代ローマの面影を残すマルケッルス劇場では、重なり合うアーチとその上に築かれた建物から、この街が長い時間をかけて形づくられてきたことを実感しました。遺跡でありながら、今もなお生活の一部として存在している姿が印象的です。


少し歩くと、ローマの街並みの中でひときわ存在感を放つ、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂へ。真っ白な大理石で造られた壮大な建築は、イタリア統一の象徴でもあり、そのスケールと美しさに圧倒されます。階段を上がると、カンピドリオ広場へと続き、歴史的な建築や彫刻に囲まれながら、多くの人々が行き交う光景が広がっていました。観光地でありながら、ローマの日常が自然に溶け込んでいるのが印象的です。
古代から近代、そして現代へと続く時間が折り重なるローマの街は、歩くたびに新たな発見があり、そのすべてがひとつの物語のように感じられました。
スペイン広場


ローマ中心部にあるスペイン広場は、華やかな雰囲気に包まれた人気スポット。美しく広がるスペイン階段**には多くの人々が集まり、それぞれが思い思いの時間を過ごしています。この場所の名前の由来は、近くにあるスペイン領事館(スペイン大使館)。そのため「スペイン」という名が付いていますが、実際はローマの中でも特に賑わいのある広場のひとつです。

その華やかさの裏には、少し引き締まった空気も感じられました。広場周辺には警備のための軍人や警察の姿も見られ、何気なく写真を撮ろうとした際に注意を受ける場面もあり。観光地でありながら、しっかりと守られている場所であることを実感しました。
階段に腰を下ろしながら過ごす時間はどこか穏やかで、ローマの街の空気をゆっくりと味わえる特別なひととき。旅の終わりにふさわしい、印象深い場所でした。
🇮🇹イタリア、最高。



イタリアという国の持つ美しさと奥深さに触れることができ、本当に幸せな時間でした。圧巻の建造物と、どこを切り取っても絵になる街並み。長い歴史の中で磨かれてきた美しさ。はじめてイタリアに訪れることができたことに感謝。




この感動を忘れないように、そして少しでも伝えられるように、残しておきたいと思いました。そしてまた、いつかこの国を訪れたい。心からそう思える、最高の旅でした。
お読みいただきありがとうございました。
2026.3.26
MITSUYO NAKATA.

